粥日記

A fehér liliomnak is lehet fekete az árnyéka.

すごく覚えていた夢

1月4日の朝に見た夢の内容を、起きてもしばらく覚えていたので書き留めた。

 

登場人物:F氏、見知らぬ姉妹、Oさん、書店員、大阪の工業高校出身の女の子

 

いま住んでいる部屋の間取りに似た家に、F氏と見知らぬ姉妹と一緒に暮らしている。ダイニングのほかにある2部屋を、わたしとF氏、姉妹の2家族で分けて暮らしているようだ。

わたしは何か気に障って、姉妹の妹さんのほうに怒ってしまう。洗濯の仕方か分担のことだったような気がする。普段の自分では想像できないくらいの大声で怒鳴ったり、掴みかかろうとして止められたりした。それくらい激しく怒っていた。

冷静にさせるためか、妹さんと引き離され、お姉さんのほうに外に連れ出された。いくつかの場所に寄りながら、最後には大きな書店に向かった。商業施設の3階分か4階分が書店だったのではないかと思う。東京駅近くのoazoに入っている丸善のようなイメージ。本を見ながら、お姉さんとふたりで妹さんについて話した。

わたしは、妹さんに自分と似たところを感じていた。同じ本を読んでいたのを覚えている。長女なので(というのは言い訳かもしれないが)、「姉のいる妹」の振る舞いにイラつきや羨ましさを感じる。そのせいで、何か胸に溜まっていたものがあったのかもしれないことも話した。仕事と暮らしをひとつひとつ済ませていくことでいっぱいいっぱいで、自分に心の余裕がなかったことを振り返った。

お姉さんは、わたしを「メンタル・精神世界」系の書棚に連れて行った。彼女は、おじいさん書店員におすすめの本を尋ねていた。どうもカルト宗教系の雑誌をすすめられたようで、わたしには見せずにさりげなく棚に戻していた。書店員のおすすめではなく、お姉さんが見繕ってくれた「心を整理するためのイラストの描き方」というような本を買う。その他、白いハサミやゆで卵ケースのような雑貨もすすめられたが、白いハサミは家にあるし、ゆで卵ケースはよくわからなかったので、買わなかった。

会計をし終えた頃、昔馴染みのOさんが現れた。この書店で働いているのか、それともたまたま居合わせたのか。お姉さんとOさんも知り合いのようだった。お姉さんがわたしとの行動に飽きていて、わたしをまいてOさんと飲みに行こうとしている雰囲気を感じた。不快な気持ちになる。それに気づいたお姉さんが、慌ててわたしを誘ってきたけれど、なんだか彼らのことがすごくどうでも良くなって、帰宅することにした。

駅に向かう道で、大阪の工業高校出身の女の子となぜか並んで歩き、会話をすることになる。工業高校出身なんて素敵だと素直に褒めたつもりだったが、その子は恥ずかしがっていた。彼女が言うには、大阪には1000円くらいあればバスなどで帰省できるとのこと。わたしは宮城県出身(と言っても関西のひとには通じないことがあるので「仙台出身」と言った)なのだと話すと、「仙台は遠いし、安くても2000円くらいかかるから、大変ですね」と言われた。わたしのそうだっけ? という思いを、そうなんだよ、大変なんだよ、という夢のなかでの事実が覆い隠しているのがわかった。

家に着くと、妹さんもF氏もいるようだった。F氏は風呂に入っていて、わたしは部屋着に着替えはじめた。そのとき、インターホンが鳴って妹さんが出てくれた。わたしかF氏宛ての宅配だったら気まずいなと思ったが、やはりF氏宛ての宅配だったようだ。妹さんがわたしたちの部屋まで小さめの段ボールを持ってきてくれた。

すぐに部屋から出ていこうとする妹さんを曖昧に呼び止めた。どちらからともなく謝り、わたしと彼女は自分たちの話をした。彼女は、食べ物のアドバイザーのような資格試験に933点という高得点で合格したそうだ。すごい。いつの間に勉強していたのかと、その隠れた努力に感動した。同じ本を読んでいても、彼女とわたしは全然違うのだ。わたしは、本当は韓国語を勉強し直して、ちゃんと話せるようになりたいのだと話した。彼女は「きっとできるよ」と言ってくれた。それから、本当は、もっとお互いの好きな本の話などをしたかったことも話した。なんだか打ち解けてきたような、あたたかい気持ちになりつつあったところで、F氏が来てさらに場を和ませてくれた。

妹さんは自分の部屋に戻っていった。F氏とわたしが、婚姻届がちゃんと受理されたか確認しないとね、と話していたところで、夢が終わった。目が覚めてしばらく、あの妹さんともっと話したかったなという気持ちが残った。その気持ちをどうしたらいいかわからず、視点が定まらないままぼんやりとしていた。