1年間料理教室に通ったことで、料理の工程が文章だけでも十分に想像できるようになったからか、最近レシピ本を読むのが以前よりももっと楽しくなりました。前から持っていたものも、読み返すと今までわからなかった気付きがあって面白いです。「ここを工夫しているんだ」「ここが他のレシピと違うこだわりっぽいな」とか、そんなことが明言されていなくてもわかるようになって嬉しいです。
レシピ本は写真が多いため気軽に読めますし、たまに移動中も読んで楽しんでいます。料理の話は、そのメニューに特別つらい思い出がなければハッピーなものですからね。レシピ本を読んでいるときは、基本的に心がハッピーでいられるのも良いです。
実用書としても読み物としてもレシピ本が好きでつい買い過ぎてしまいそうになるため、一応「このスペースから出ないように」と決めている棚があります。そのため、入れ替えを繰り返してお気に入りの精鋭が集まってきた気がします。
そこで、今時点でのお気に入りをまとめておきたいと思いました。
▼一番最近買ったのは、夢眠ねむさん(でんぱ組.inc)と青山有紀さんのレシピ本
『夢眠軒の料理』 / 夢眠ねむ
「でんぱ組.inc」というアイドルグループのメンバー・夢眠ねむさんのはじめて出版なさった料理本です。最近1番気に入っていて、悲しいときもさみしいときも、もちろんお腹が空いたときも、何度も読んで元気をもらっています。
アイドルの料理って……? と思うひともいるかもしれないのですが、ねむきゅんは「秋葉原ディアステージ」というライブ&バーに所属していらっしゃって、そこで不定期に「夢眠軒」というお料理を振る舞うイベントを行っているのです。おいしくて大好評で、今や「夢眠軒」イベントはプレミアチケットなのだとか。
そうやって、お客さんととても近い距離でお料理を提供してきたこともありますし、ねむきゅん自身が食べることが大好きということで、自分に作っても嬉しい、誰かに作ってあげるのには優しい、心のこもったメニューが揃っています。写真も可愛い。
★おすすめレシピ:「豚角煮丼」(p.12)、「おいしいサラダ」(p.62)
『青山有紀のおばんざい定食』 / 青山有紀
深夜番組で、川越シェフと一緒にチェーン店のお料理の品評をなさっているのを見たのが、青山有紀さんを知ったきっかけでした。辛辣なコメントが多く「そんなに言うならこのひとはどんな素晴らしいお料理を作っているというのか」と、本屋さんに行ってレシピ本を見たら惚れてしまいました。素晴らしいお料理!
青山さんのレシピは、京都のおばんざいをベースに、薬膳料理、韓国料理、アーユルヴェーダとさまざまに広がりを見せてくれます。わたしが好きなのは、ベースのおばんざい料理と薬膳料理。季節に合わせた健康的なメニューが、こだわりの食器に乗せられて並ぶ写真は美しいです。
「何か旬のものでご飯を作りたいな」と思ったら、迷わず青山さんのレシピ本を見ます。
『症状別 毎日の薬膳ごはん』や『忙しい人でもおいしく作れる夜ごはん』『青山有紀のおばんざい弁当』など、ライフスタイルに合わせて取り入れやすい形のレシピ本をたくさん出版なさっています。
★おすすめレシピ:「菜の花とじゃことしば漬けの炒めごはん」(p.26)、「厚揚げの肉挟み煮込み」(p.74)
『こうちゃんの簡単料理レシピ』 / 相田幸二
宮城県民にはおなじみ? 我らがこうちゃんによる、初期のレシピ本です。
こうちゃんレシピを頼るのは、バター!にんにく!お味噌!といった味付け濃い目のがっつりメニューが食べたいとき。がっつりじゃないメニューもありますが、がっつり系への信頼感が厚いです。
1番は、こうちゃんレシピの代名詞ともいえる「GBSポテト」です。意味は「ガーリック(G)バター(B)しょうゆ(S)」だそうです。見た目も味もボリューム感たっぷりなので、たくさん食べる男の子に作ってあげたり、元気を出したいときにもりもり食べるのにも良いと思います。
『こうちゃんのウチ飲みレシピ―ビールにも!ご飯にも! (別冊すてきな奥さん)』は、お酒も大好きなこうちゃんのおつまみレシピ集です。おつまみ系が好きなら、ごはんのおかずとしても使えるメニューが結構あるので良いですよ。読んでいると、友だちや家族を呼んでビールを飲みたくなります。
★おすすめレシピ:「GBSポテト」(p.40)、「ナスと春雨のオイスター炒め」(p.54)
『からだにやさしいおばあちゃんのおかず114』 / 成美堂出版編集部
学生の頃からかな、和食を中心とした家庭料理については、長いことお世話になっているレシピ本です。
わたしは学生の頃、出汁の取り方や、お肉とお魚の下処置がよく理解できていませんでした。工程はなんとなく知っているけど、正解かどうか不安で仕方ありませんでした。その不安がすべて解消されたわけではないけど、この本を片手にいろんなことにチャレンジして覚えたことがたくさんあります。ふせんもいっぱい貼ってあって、手放せません。
「からだにやさしいおばあちゃんのおかず」というだけあって、どれもあたたかくてほっとするメニューばかりです。「ちゃんとしたものが食べたいな」とか「おばあちゃんのごはんが食べたいな」と思ったら、このレシピ本を開きます。
★おすすめレシピ:「モツ煮込み」(p.69)、「しいたけの肉詰め」(p.78)、お漬物7種
『小倉優子の毎日ほめられごはん』 / 小倉優子
ゆうこりんは憧れ過ぎて、料理本としてもタレント本としても大好きです。レシピ本1冊目は『小倉優子の幸せごはん』で、こちらの紹介している本は2冊目。1冊目のブラッシュアップ版のような感じで、どちらかというとわたしは2冊目が好きです!
レシピ自体も説明が丁寧で良いのですが、ゆうこりん自身が好きなので、その献立やテーブルコーデ、食器類、キッチン、お部屋などの紹介も見て「す、すてき……」と幸せな気持ちになるために読んでいます。
この本に載っていないけれど、ゆうこりんのブログがココログだった時代(今はアメブロ)に紹介してくれた低温発酵のベーグルのレシピはとても気に入っていて、お弁当に何度も作っています。パンのアドバイザー資格を持っているゆうこりん。またパンのレシピを教えてくれるといいなあ。
★おすすめポイント:ゆうこりんのタレント本としてファンにおすすめ
いま狙っている、これから読みたいレシピ本
『手間をかけずにおいしい献立れんしゅう帖』 / 村田裕子

手間をかけずにおいしい献立れんしゅう帖―効率よく、食材の無駄を少なく料理できる
- 作者: 村田裕子
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 2013/09
- メディア: 単行本
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一人暮らしだとあまり品数を作らないのですが、家族や友だちがいるときはおかずをたくさん用意してあげたいなと思うので「献立の作り方」を今後覚えていきたいです。
今は『昨日、何食べた?』という漫画で主人公が言っていた献立のポイント「あまからしょっぱいのバランス」という点に気をつけてはいるのですが、気を抜くとしょうゆ系2品+酢の物とかになってしまったり、コンソメベースが多いな……となってしまったりです。
ついついお箸が進む、という感じの献立を作れるようになるぞー。
『12か月の薬膳レシピ』 / 青山有紀

12か月の薬膳レシピ: 季節を彩る月々の食材が、あなたのコンディションをリセット!
- 作者: 青山有紀,桜林玲子
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: 単行本
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それから、青山有紀さんの新しい薬膳レシピ本も気になります。
家庭で素人ができる「薬膳」なんて気休めなのかもしれませんが、薬膳レシピは旬のものを食べるという基本もあるので、季節を気にした食卓になるだけでも豊かな気持ちになれるんじゃないかなと思って。
本屋さんでチラッと見たところ、以前出版なさっていた薬膳レシピ本よりも易しそうなので、こちらも試してみたいです。
以上、お気に入り「ごはんのレシピ本」でした。
ついつい好きな料理研究家さんやタレントさんに偏ってしまうので、誰かのおすすめのレシピ本や、お気に入りのレシピ本を見つけたら、ぜひ読んでみたいです。本棚があふれない程度に!