粥日記

A fehér liliomnak is lehet fekete az árnyéka.

ヤバくなって半年ぶりに料理教室に行く

今月の前半は、ありがたいことにたくさんお仕事をいただいた。それで毎日毎日書くことばっかり考えていたらぎゅうぎゅうになってしまって、「これはヤバい!」と家を飛び出して半年ぶりに料理教室に行ってきた。

ヤバい! というのは、なんも書けなくなりそうな予感のことだ。もっと量も多く質も高く書いている人と比べたら私なんか何も書いてないと同じくらい書いてないように思う。だけど、レベルが追い付いていないからこそ出涸らしになるのも早い気がする。「出涸らしになりたい」という詩を高校生の頃に書いたことがある。でも、そういうことじゃないんだよ、と高校生の私に教えてあげたい。

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料理教室では、ビビンバ、チャプチェ、ヤンニョムチーズチキン、ゆず茶もちを作った。どれも美味しい。

ビビンバは、先にヤンニョムで味付けしておこげをつけたご飯を敷き、もやしと豆苗のナムル、牛肉、紫キャベツの甘酢漬け、キムチ、のり、温泉卵をたっぷりと乗せる。色がきれいだ。韓国に留学していたとき、「韓国人は、親の仇かと思うほど執拗にビビンバを混ぜるのだ」と教わったことがある。私もそれに倣ってスプーンで一生懸命混ぜた。絵の具は混ざりあうと真っ黒になってしまうが、ビビンバは混ぜれば混ぜるほどどこをすくっても色とりどりという状態になるから嬉しい。色だけでなく、味もそうだ。味とりどり。

チャプチェは、韓国では「母の味(엄마맛)」の料理なのだそうだ。具材も多いし、本来は具材をひとつひとつ別々に炒めるので結構手間がかかる。でも、今回は簡略化した作り方で、味付けもものすごくシンプル。十分美味しかった。自分が食べるためにつくるのであれば、これで全然問題ないな。

つくったご飯を平らげたら、わしはもうダメじゃという落ち込みとか死にたいという気持ちとかはいなくなっていた。

 

 以前は、仕事のことや悩んでいることを考えたくないときは筋トレをしにジムに行っていた。けれど、通う年数が長くなるにつれ、パーソナルトレーナーの方が私に気を遣わなくなっていくのがだんだん憂鬱になってきて辞めてしまった。そういう接客が嬉しい人もいると思う。でも、トレーナーさんの気持ちを汲んで喜ぶような接待会話をしなければいけなくなり余計な頭を回転させながらトレーニングするのが、何も考えなくなりたい私にはしんどかった。
辞めてから近所でいくつかジムを探してみたけれど、まだ落ち着いて何も考えないでいられそうなところは見つかっていない。

ジムに通う前は、何も考えなくなりたくて曖昧にセックスをしていた。セックスオタクの友人に、そういうのはセックスに失礼だからどちらかというとダメと教わり、言われてみればまあそうかも(?)と思ってやめた。確かに、そういうのをやめてからのほうがセックスが面白い。

あまり混んでいない時間であれば、料理教室はすごく良いと思う。同じ授業を受ける人が増えるとまた気を遣うことが増えるが、人が少なければただただ料理の工程を進めていくだけ。最後には美味しいご飯が食べられる。次のジムが見つかるまでは、ヤバくなったときはとにかく料理教室に通おう。

 

≪11月の気づき≫
・私がぎゅうぎゅうになってヤバくなるまでの期間はだいたい2週間ちょい(ヤバくなる前に料理教室やジムなどに行こう)
・酒は解決にならない(そもそもぎゅうぎゅうのときは酒を飲む時間はない)

 

ケンタロウの韓国食堂

ケンタロウの韓国食堂

 

家で韓国料理をつくるときは、ケンタロウさんのこの本が楽しい。美味しそうな料理と美味しそうに食べるケンタロウさんの写真に和んで満足してしまい、そのままつくらないときさえある。