粥日記

ライター むらたえりかの日記

わたしの本10選みたいなやつ

 ズイショさんもすなる「私の本10選みたいなやつ」といふものを、わたしもしてみむとてするなり。

 

zuisho.hatenadiary.jp

 

 ズイショさんと同じく、漫画は全巻込みでの選出です。

 

わたしの本10選みたいなやつ

1.

みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ)

みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ)

 

 

  初めて読んだ場所は、幼稚園か保母をしていた親戚の部屋だったと思います。えんどう豆の種を畑に植えることになるのですが、その時、誤って一緒に「メロン味のあめ」を埋めてしまい……というお話です。子ども心に「そんなもの間違えることがあるか、子どもを馬鹿にするな」と怒ってしまい、その嫌悪感が派生していまだにえんどう豆やグリーンピースやその類が少し苦手です。

 

2.

愛の妖精 (中公文庫)

愛の妖精 (中公文庫)

 

 

 別の出版社でハードカバーが絶版になっていると記憶しているのですが、中高生だった頃にそのハードカバーを何度も学校の図書館で借りて読みました。恋や他者との関わりによる人間的成長に感動しました。きっと大人になるにつれ自分もこのような善い人間になれるはずだ、と夢想したものです。今はあまり読まないですが、手放せないでいます。

 

3.

オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫)

オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫)

 

 

 死にたい時にはさすがに読めないけど、死にたくなりそうな(且つ時間がある)時に読むと「もう少し生きてあげようかな」という気持ちになれます。オーケンのエッセイはどれも好きだけど、これが何故か一番気軽に読める。 

 

 4.

 

 わたしも桔平おにいちゃんみたいな人と結婚したいと思って、理想に向けて頑張っています。

 

5.

風と木の詩 (第1巻) (白泉社文庫)

風と木の詩 (第1巻) (白泉社文庫)

 

 

 中学から高校生くらいの頃に読み、池波正太郎司馬遼太郎を読んだ時と同じように、壮大な世界のうねりに寝食も忘れて没頭しました。何度引っ越しても捨てられないでいます。

 

6.  

ちひろ 上

ちひろ 上

 

 

 こういうことを考えるのは自分の幼い部分だと思いますが「ちひろはわたしみたいだ」と思ってしまっています。

 ある回で、ちひろが観葉植物に凝り、部屋や職場を観葉植物だらけにし暫く大切に育てるのですが、ある日ブレーカーが落ちたように感情がなくなってしまい、観葉植物に対する興味も消え失せ、そのすべてを枯らしてしまいます。「自分のこういう面を知ってるから、動物を飼うふんぎりがつかない」という旨のモノローグでその回は終わります。
 自分も、つい1、2年前まではブレーカーの落ちやすい質でした。ブレーカーが落ちるまでの期間が延びてきたのは、そんなわたしの性質を断罪せずに今も近くにいてくれる人たちのおかげです。それを忘れないために、手元に置いておきたい本です。

 

7.

寺山修司少女詩集 (角川文庫)

寺山修司少女詩集 (角川文庫)

 

 

 学生の頃、ノートにすべての美しい詩を書き写したものでした。またそういうことがしたいな。

 

8.

ハングルへの旅 (朝日文庫)

ハングルへの旅 (朝日文庫)

 

 

 教科書をあまり積極的に使わないタイプの国語の先生が、副教材として配布してくださったのがこの本でした。国語が好きなわたしの面倒をたくさん見てくださった先生でした。韓国に留学した際にも心の支えとして持って行った友のような1冊です。

 

9. 

ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

 

 

 小池真理子の小説も好きだったので迷いましたがこちらを。
 わたしは憎しみと恨みのモンスターですが、本当は本当に優しい人になりたいのだと思います。

 

10. 

 

 これから自分がどのような仕事をしていきたいのか迷っていた時に、手掛かりとなってくれた本です。信条的に、他人のためになる仕事を諦めてはいけないと思えました。

 

 

 10選は以上です。あと聖書も入れたかったけど、それは殿堂入りということで。

 

 

番外:これから自分の本にしていきたいなと思う本

 

 これまで読んできた本をベースに、もう少し色々なことを知りたいです。

 

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)

 
茨木のり子詩集 (岩波文庫)

茨木のり子詩集 (岩波文庫)

 
花物語 上 (河出文庫 よ 9-1)

花物語 上 (河出文庫 よ 9-1)

 
吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

 
浮雲 (新潮文庫)

浮雲 (新潮文庫)

 

 

 

 こんな感じでした。ばいばい。