粥日記

A fehér liliomnak is lehet fekete az árnyéka.

生まれたての

最近は、ブログを書きたい気持ちだけ先行していて、では何ならブログとしてまとまった文章にするのに適しているのかと悩み、なかなか一行目が書き出せない日々だった。

 

料理や散歩、映画・ドラマを見る、これからどうしていくのか考えてみる、YouTubeに少し飽きてきてTikTokに移るもそれもしんどくて見られないときがある。

それから、前よりも本を読んでいる。休職期間が始まる前、文字が言葉として認識できない時期があった。「り」と「ん」と「ご」はわかるのに、それが「りんご」だと認識できない感じ。その頃、平野啓一郎『本の読み方』をとてもとても読みたかったのに、文章が認識できないせいで何ヶ月経っても3ページくらいしか読めない、読めても忘れてしまってまた最初から読むのを繰り返していた。私はもう本当にダメなんだと絶望に似た落ち込み方をしたけれど、最近その本を読めた。完全にではないけれど、少し生き返った気がして嬉しくてたまらなかった。

いまは、ちょうどまた別の本を読み終えて、次に何を読もうか選んでいるところだ。古典とか名作と言われるものもいくつか読みたいし、昔読んで好きだった小説なんかも読み返したいし、それからタイムトラベル専門書店の藤岡みなみさんがTwitterライブでおすすめしていた本も読みたくて用意してある。タイムトラベルものはあまりチャレンジしたことがないジャンルなので、よく理解できるかちょっと不安。でも楽しみだ。

 

胸につかえていたものをいまどんどん吐き出したくなっていて、受けてみたかったダンスのレッスンを申し込んだり、恋人に「陶芸がしたい」とねだってみたり、自分のサイトの改装に手をつけたりと、2~3日に一度は活動的。でも、3日動いたら3日倒れている……といったペースだ。それを1日おきとか、2日おきくらいに調整したいんだけど。体力も付けなきゃな。

そんな風に気持ちばかりが急いていて、息切れしてしまいそうで不安。休職の3ヶ月なんて人生の中の一瞬だから、と自分に言い聞かせるようにしているものの、なんだか納得できない顔をしている自分の空気を感じないでもない。

私は普通だとか、普通になりたいだとか虚勢を張ってきた。けれど、もうそれにはさよならをして、自分が願うような普通を歩めなかった自分を受け入れてそして祝福していくしかない。覚悟、覚悟。壁に貼り紙でもしておかないと、どうもすぐに忘れてしまうような、まだまだ生まれたての私の覚悟。

 

 

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初めての猫カフェで猫かわいい気持ちと猫こわい気持ちに揺れるわたし。