粥日記

A fehér liliomnak is lehet fekete az árnyéka.

耳のふちがかゆい

耳のふちがかゆい。左の耳だ。鏡ではよく見えない位置。指でなぞるとそこだけが他の部分よりもほんのりとあたたかく、皮膚がガタガタとしている。そういえば、少し前にヘアアイロンが耳をかすめたことがあった。火傷になっていたことに、かさぶたになるまで気がつかなかった。

 

はがれかけていたかさぶたの欠片を、はがれたいかしらと思ってピッと取ってあげると一瞬痛くなって血が出た。まだはがれたいわけではなかったようだ。見えなかったとはいえ、悪いことをした。指についた血の匂いをこっそりと嗅ぐ。こどもの頃から、指に血がつくと嗅いでしまう癖があると気づく。耳の皮膚は薄くて柔らかそうなのに、はがしてしまったかさぶたの欠片は固くて厚みもあった。何がどうなってこうなったのか、観察できなかったことが残念だ。他のかさぶたは自分からはがれるまでそっとしておくと、自分の耳に約束する。

 

以前ブログに書いた声帯炎からの咳がいまだに治らなく、週に1回は病院に通っているが少し嫌になってきている。水曜に設定していた通院日が、木曜に延び金曜に延び、月曜に延び火曜に延び、そしてまた水曜に戻ってきた。自分を労わることに慣れていないからだと思う。さらには健康診断の結果で「おかしい」と言われた項目があり再検査に行った。致命的なものではないので原因を推察するために経過観察、数ヶ月後に再検査ということになった。原因がわかるならそれは嬉しいけど、自分の体のために何かしてあげるのは少し憂鬱だ。