粥日記

A fehér liliomnak is lehet fekete az árnyéka.

頭痛、別れた男と同居している夢

夕方にも頭痛薬を飲んだのに、頭痛は酷くなるばかり。気が狂いそうで藁にすがるようにアロマディフューザーをつけたら、頭は痛いけど心とお腹あたりの内臓は少し落ち着いた気がする。深い呼吸を忘れがちだけど、アロマをつけるとゆっくり呼吸するのを意識できて良い。

 

 

別れた男と暮らしている夢をたまに見る。 

どういう家のつくりなのか普段顔を合わせることはないが、ダイニングキッチンが共用らしくそこで時々すれ違う。彼は女性を家にあげていることがある。ここは私の家でもあるので、他人をあげるなら予告や紹介や挨拶くらいはしてほしい。だが、私が嫉妬するとでも考えているのかコソコソとしている。コソコソと女と会うのは、昔から変わらないなと思う。彼としては、わざわざ言わないことが堂々とした態度という認識なのかもしれない。

 

その夢を見るとき、いつも女性の姿はほとんど確認できない。後ろ姿を見かけても、彼が遮って隠してしまう。それか、隠しごとをしている彼の様子や、女性に会うときの服装、ソワソワとした感じ、その他挙動で気づいてしまうだけだ。だから、昨日の夢で女性の顔が見えたのにはとても驚いた。やや華やかな目鼻立ちだが落ち着いた雰囲気で、ボブに軽いパーマが似合う、華奢な女の子だった。

彼女は、髪の毛を右の耳にかけながら私に会釈した。別れた男は「会わせたくなかったんだ」とでも言いたげな苦い顔をしていた。不機嫌に見せることで、私に「言われずとも察して立ち去る」「おれの意に反することをしない」圧をかける顔だ。何度も見てきたからわかる。でも、私はキッチンで昼食を作りたいのだ。

 

彼の不機嫌な「察して」を無視してオムライスを作り始める。いつの間にか女の子が横に来て、私の手元をのぞいていた。ちょっと恥ずかしい。料理や私について質問をされて少し会話する。感じのいい子だなと思う。

何度かこの家を訪れていて私に挨拶したかったけど、彼に止められていたとのこと。あの人はそういうところあるんだよな、と思うが言わないようにする。私たちに会話をしてほしくない彼の苛立ちを背後からチクチクと感じ、私たちは苦笑し合った。

どうやら彼女は彼の恋人やセフレなどではなく、でも私に隠されているから変な関係のようで気まずく思っていたようだった。たぶん彼は、近いうちに身体の関係を持とうとしていたと思うけど。

納得できる理由なく相手の意向を無視して関係や相手の存在をオープンにしないということは、相手に罪悪感や居心地の悪さを植え付けてしまう。相手の自己肯定感を奪って慢性的な不安を生じさせる。彼ほどではないが、私もそういう面ではあまりオープンなタイプではないので気をつけようと思った。

 

「他人が作ったものが嫌じゃなければ、ちょっと味見しますか?」

と聞くと、彼女の表情は発光するように明るくなり、私の提案を受け入れる旨の返事をくれた。小皿にオムライスの1/3程度を取り分け、スプーンを添えて手渡す。彼に背を向けたまま、ふたりでキッチンで立ってオムライスを食べた。

そう、昔から思ってたんだ。彼の浮気相手・遊び相手の女の子たちと、仲良くなりたいなって。
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数年前に作ったオムライス。